RYUCHAN
「お好み焼き りゅうちゃん」
お好み焼き
19

ひっそりと存在感を放つりゅうちゃん
段原の大通りから中に入ったところにある段原骨董通り。小さいながらもこだわりの店舗が多い、ダンバラバーでもお馴染みのエリアにあるのが、お好み焼きりゅうちゃんです。店名は、店主の友滝さんのお名前りゅうじさんが由来とのことで、親しみやすく分かりやすいですよね。看板のカワイイ龍が目印のお店です。
黒を基調とした店内に入ると大きな鉄板を中心にカウンターは9席、奥にテーブル席が1卓とアットホームな雰囲気。店主りゅうちゃんは、某有名店で10年以上修行した腕前の持ち主。2023年の12月にオープンして約1年半、近所の方はもちろん、会社帰りのサラリーマンの方がふらっと寄ってくれることも多いそうです。

おすすめのりゅうちゃん焼
初めての方には、スタンダードな『肉玉そば(うどん)』がまずはおすすめとのこと。そこにイカ天・ねぎ・目玉焼きがトッピングされているのが、一番人気の『りゅうちゃん焼』です。半熟の目玉焼きを割ると黄身がトロ―ッと溢れ出す様は、お客様にも大人気だそう!その他にも、店主りゅうちゃんが個人的におすすめの、薬味たっぷり『ねぎしそ焼』や、一風変わった『海物語』というネーミングの、海鮮がたっぷり入ったお好み焼きもラインナップ。ベーシックな肉玉そばに、自分好みで色々トッピングできるのもお好み焼きの醍醐味ですよね。
ふんわり盛ったキャベツから、時間をかけてゆっくり甘味を引き出す手法に、香ばしいイカ天とニンニクパウダーの食欲をそそる香り、充分にほぐし炒めたそばやうどんがきれいな層になって仕上がったお好み焼きは、ソースの旨味と相まって何枚でも食べれる美味しさ。りゅうちゃんが師匠から学んだ「ソースをぬらなくても美味しいお好み焼き」をぜひ味わってほしいです。

夜は鉄板居酒屋風の楽しみ方
夜は鉄板焼きメニューが充実していて、お好み焼き屋さんというよりは、居酒屋さんのような雰囲気になるそう。今回編集部は、『大葉ウインナー』と、コリコリした食感が楽しめる『白肉』を注文。鉄板で焼く一品料理もまた格別です。人気の手作り『燻製チーズ』や『燻製ナッツ』は酒の肴にもピッタリです。
この日も会社帰りのサラリーマンが立ち寄って、ワインと焼き枝豆を楽しんでおられました。「飲み終わった後の締めに、お好み焼きをみんなでシェアする位がちょうどいい」とりゅうちゃんは言います。お一人様でも、友人同士でも、美味しいお好み焼きが食べられる居酒屋さんがご近所にあったら最高ですよね。

これまで縁がなかった段原で、仕事も生活も楽しむ
元々りゅうちゃんが修行されていたお店は繁華街の人気店。当然ながらお客様が絶えず、忙しい日々だったと言います。コロナ禍を経験し、子どもが生まれたこともあり、独立するなら家庭と仕事のバランスをとりながら、もう少しゆっくりしたペースで働けそうな郊外エリアに店舗を持つことを考えて物件を探されたそう。色々見た中で、今の物件が丁度良くて決められたそう。「全く縁のない段原でしたが、ご近所さんや周りの飲食店の方も来てくれますし、単身赴任の方が多いエリアだから、お一人様も来てくれます。土日はカープ帰りの方もいらっしゃいます。」と客足は順調だそう。忙しすぎず、自分の目の届く範囲でお好み焼きを丁寧に作りたいという、思い描いていたようなペースで営業できているそうです。

本当に美味しいお好み焼きは、味半分、人半分
「お好み焼きは店によって味が全然違うんです」とりゅうちゃんは言います。焼き加減や素材の採れる時期でも味は変わりますが、「ただ焼くだけではだめで、作る側の気持ちが味に出る」と話します。「味半分、人半分」と師匠から教えられて育ってきたというりゅうちゃん。人の大切さを改めて感じますよね。
今回の取材で「何よりも、お店に来てくれる方が温かい方が多い」と嬉しそうに奥様が話されていたのが印象的でした。カウンターで隣り合ったお客様がつながって、常連さんとなり、また友人を連れてきてくれるような広がり。そういう好循環ができているのは、店主りゅうちゃんの人柄があってこそですよね。
鉄板超しに食べながら編集部が取材して感じたのが、気負わない雰囲気でなんかくつろげるお店だなということ。絶品お好み焼きももちろんお目当てに、ぜひ気軽に訪れてみてほしいお店です。
お好み焼き りゅうちゃん
お好み焼き
鉄板焼き/お酒
ディナー 17:30~22:00
732-0811
日本、広島県広島市南区段原1丁目4−10 お好み焼きりゅうちゃん